誰のためのお葬式なのかを考える

お葬式を家族が準備していく中で、そのお葬式は一体誰のためのものなのかということを考える必要があります。もちろん、お葬式はそこに関わるすべての人にとって大切な行事であり、誰か特定の相手のためだけに行うものではありません。しかし、お葬式へ参列してくれる方々への気遣いばかりを優先して考えてしまい、自分たち遺族は忙しい時間を過ごしてしまうようなケースがあります。お葬式の準備に慣れている人などほとんどいませんが、場合によってはこのように式の内容が納得できない方向に向かってしまうこともあります。

確かにわざわざ来てくれた皆さんに対して気遣いをしないということは不可能ですし、こうした感謝の気持ちを持つことは当たり前のことです。しかし、あまりにそのような意識ばかりを強くもってしまうと、自分たちが故人と別れるための時間をしっかり確保できないなど、自分たちの満足度が低いお葬式になってしまう可能性があります。

そのため、お葬式を行う際には、自分たちもしっかりこうした時間を確保できるようにしておく必要があります。お通夜、告別式があり、その後は斎場において荼毘に付されるのが一般的な流れですが、そうなると、全てが終わったあとにはすでに故人は骨壺に入ってしまいます。もちろん、お骨になったとしても故人が見守ってくれていることに変わりはないですが、やはりご遺体のままの状態でしっかりと別れを告げたいと考える遺族の方も多いです。そのため、参列してくださった方にとっても満足できるお葬式を目指したいものですが、同時に自分たちにとっても満足のいくものを目指しましょう。

どちらかだけに過剰に肩入れしてしまうようなことがあると、あとあと悔やむことになる可能性もでてきます。また、自分たちも大切ですが、何よりもそのお葬式は故人のために行うものなので、故人の性格や生き様などを考えた上で、故人ならどのようなお葬式を望むのかを考え、その上で式の内容をじっくり考え、できる準備をするようにしましょう。